「Webライターの仕事内容って具体的にはどんな感じなんだろう?」
「自分にもできる仕事はあるのかな?」
ひとことでWebライターといっても仕事内容はさまざまで、初心者のうちはどんな案件を選べばよいのか悩んでしまいがちです。。。
わたしも最初は仕事を選ぶ基準がわからず、できそうな案件を手当たり次第に受けていた時期があります。
いろいろな案件をこなすなかで「この仕事は自分に向いているな」「これは自分には難しいかも」と、案件の見極め方がわかってきました。
そこで今回は、主婦ライターであるわたしの体験談を交えながら、以下のことについて解説します。
- 必要なスキル
- Webライターの仕事の種類
- 相場の目安
ぜひ案件選びの参考にお役立てください。
Webライターの仕事7種類
ひとことで「Webライター」といっても、作業内容はさまざまです。
ここでは、Webライターのおもな仕事7種類についてお伝えします。
ただ、案件によって条件は細かく違ってくるので、ここでお伝えする内容はあくまでも参考として受け止めていただけたらと思います。
以下の記事では、スキルなしの状態からWebライターを始める手順について詳しく解説しているので、参考にしてみてください▼
SEOライティング
SEOライティングとは、検索エンジンで上位表示を目指した「SEO記事」を作成することです。
たとえば「脱毛 おすすめ」というキーワードで検索した読者に向けて、おすすめの脱毛サロンや自宅でできる脱毛方法など、役立つ情報を届けるための記事がSEO記事です。
相場の目安は、文字単価1.0円未満から5.0円程度。SEOライティングでは、読者のニーズを捉える力や文章力に加え、キーワードの理解や記事構成の作り方など、SEOの知識が求められます。
SEO記事作成は募集数が豊富で、専門知識がなくても取り組めるものも多いため、初心者におすすめです。
コピーライティング
商品やサービスの「宣伝文」を作成するのがコピーライティングです。
具体的な仕事内容としては、キャッチコピーやボディコピーの作成などがあります。
- キャッチコピー:商品やサービスの魅力を伝えるための短い文章
- ボディコピー:商品やサービスを詳しく説明する文章
相場の目安は、1プロジェクトあたり数千〜数万円までさまざまです。
マーケティングの知識や発想力が求められます。言葉選びのセンスも問われるので、言葉が好きな人におすすめです。
セールスラインティング
商品やサービスを「売る」ための文章作成がセールスライティングです。
イメージしやすいものとしては、ランディングページやメルマガ作成などがあります。
相場の目安は、文字単価3,0円程度または、1記事数万〜数十万円ほど。
「どうしたら売れるか?」を考え抜く必要があるため、追求するのが好きな人におすすめです。
取材ライティング
取材ライティングは、インタビューをもとにして記事を作成することです。
たとえば、商品やサービスを利用したユーザーの実体験をもとにした記事や、求職者に向けて社員の想いを伝えるためのリクルート記事などがあります。
相場の目安は、ひと記事あたり数円〜数万円と、さまざまです。取材ライティングでは、コミュニケーション力や要約力が求められます。
人と話すのが好きな人や、好奇心旺盛な人におすすめです。
SNSの投稿作成
企業やインフルエンサーに代わって、X(旧Twitter)やInstagramなど「SNSの投稿作成」をするのもWebライターの仕事です。
要約力に加え、デザイン力が求められることも。相場の目安は、1投稿あたり数百円から数千円ほどですが、運用まで任せてもらえるようになると単価アップも狙えます。
画像編集が好きな人や、普段からSNSを利用している人におすすめです。
シナリオライティング
シナリオライティングは、YouTube動画やWeb漫画のシナリオを作成する仕事です。
ユーザーの興味を惹くコンテンツ作りが期待されるため、文章力に加え、ストーリーを考える力が求められます。相場は文字単価1,0円程度または、シナリオ1本あたり数千円ほどが一般的。
アニメや漫画が好きな人や、想像力が豊かな人におすすめです。
コラムライティング
事実とともに筆者の意見を述べた文章を作成するのがコラムライティングです。コラム記事は読者から共感してもらいやすいため、多くの企業が自社のブランディング戦略として発信しています。
相場の目安は、文字単価1,0円未満〜5,0円程度。コラムライティングには、文章力のほか、特定の分野に対する深い知識が求められることもあります。
共感力が高い人や、特定の分野に詳しい人におすすめです。
作業内容 | 相場 | スキル | おすすめな人 | |
---|---|---|---|---|
SEOライティング | 検索エンジンでの 上位表示を目指す ・レビュー記事 ・ハウツー記事 | ・文字単価1円未満〜5円 | ・SEOの知識 ・リサーチ力 ・読者のニーズを理解する力 | ・初心者 ・SEOの知見を深めたい |
コピーライティング | 読者に興味を持ってもらう ・キャッチコピー ・バナー広告 | ・ 数千〜数万円 | ・発想力 ・マーケティングの知識 | _・初心者 ・SEOの知見を深めたい |
セールスライティング | 商品を売るための記事を書く ・ランディングページ ・アフィリエイト記事 ・メルマガ | ・文字単価3円以上 ・1記事数万〜数十万円 | ・マーケティング知識 ・心理学 | ・追求するのが好きな人 |
取材ライティング | ・インタビューをもとに記事を作成する | ・数千〜数万円 | ・コミュニケーション能力 ・要約力 | ・人と話すのがならない人 ・好奇心旺盛な人 |
SNS投稿作成 | 企業やインフルエンサーの Instagram投稿、X(旧ツイッター)のツイート 作成 | ・1投稿数100円〜数千円 | ・SNSの知識 ・要約力 ・デザイン力 | ・初心者 ・日頃からSNSをやっている ・画像編集が好きな人 |
シナリオライティング | ・YouTube動画 ・Web漫画の台本 | ・1本数千円 ・文字単価1円 | ・リサーチ力 ・脚本スキル | ・想像力が豊かな人 |
コラムライティング | 事実に加え、筆者の意見を述べた記事 | ・文字単価1円未満〜5円 | ・特定のテーマに関する深い知識 ・リサーチ力 | ・特定の分野に詳しい人 ・共感力が高い人 |
WebライターをするならSEOの知識は必須
これまでライティングの種類ごとの特徴について解説しましたが、「SEOライティング以外の業務であればSEOの知識は必要ないの?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
しかしSEOライティングとそのほかのライティングスタイルは、独立しているわけではありません。たとえば、どんなによいコラム記事が書けたとしても、Google検索で上位表示されなければ読んでもらうことすらできないでしょう。
つまり、あらゆるライティングにおいてSEOの知識は必要といえます。Webライターをするのであれば、ライティングの種類を問わずSEOの知識は身につけておきましょう。
【主婦ライターの体験談】わたしがこれまでに受けた案件
ここでは、わたしがこれまでに受けてきた案件の一部をご紹介します。どれも初心者を歓迎していて、なおかつ特別なスキルも不要だったため「これなら自分にもできるかも」と思って挑戦しました。
「自分だったらどんな案件に挑戦できるだろう?」と考えながら読み進めてみてください。
Instagramの投稿作成
「車をテーマとしたマガジン風のInstagram投稿をCanvaで作成する」という案件に挑戦しました。
仕事内容は、1投稿あたり8〜10枚の画像を作成すること。1投稿の報酬は500円。
わたしはデザインの知識がなかったので最初は不安でしたが、クライアントがデザインの方向性を決めてくれていたため、安心して取り組めました。
実はそれまでCanvaをほとんど使ったことがなかったので、最初の数回は時間がかかりましたが、作業をこなすうちにスムーズに進められるようになりました。
その後、別の案件で「記事内に挿入する画像も含めたブログの作成」を受注したのですが、もしInstagram投稿作成の経験をしていなければ、挑戦できていなかったと思います。
報酬は控えめでしたが、この案件を通じてCanvaの使い方を学べ、その後の仕事でも役立ったので、よい経験になったと思います。
YouTubeのシナリオ作成
YouTube動画にもいくつか種類があるのですが、わたしはこれまで「実写動画」と「アニメーション動画」2パターンのシナリオ作成を経験しました。
どちらにも共通して言えたのが、「初心者歓迎であること」「作業はGoogleスプレッドシートでおこなうこと」でした。
それまでスプレッドシートをほぼ使ったことがなかったわたしは、スプレッドシートの使い方から勉強になりました。
実写動画
飲食店で料理を楽しむ登場人物のようすを写した映像に挿入する「テロップ」の作成を担当しました。
クライアントから共有された動画を視聴し、シーンにあわせてテロップを作成するのがおもな業務内容で、報酬は1本3,000円。
ストーリーを考える必要がなかったので、シナリオ作成の経験がないわたしでも取り組みやすく、テーマが「料理」だったため、日々の料理経験を活かすことができました。
わたしは食べることが好きなので、「視聴者さんに『美味しそう』と感じてもらうためにはどんな言葉を選べばよいのだろう?」と、実際に料理の味を想像しながら文章を考えていくのがとても楽しかったです。
アニメーション動画
歴史解説をおこなうアニメーション動画チャンネルのシナリオ作成にも挑戦しました。
具体的な作業内容は、歴史についてリサーチし、その内容をもとにストーリーを作成すること。報酬は1本5,000円でした。
リサーチした内容をまとめた文章を書くだけでなく、視聴者さんが楽しめるようなギャグ要素を交えたストーリーに仕上げる必要がありました。
そのため、かっちりとした文章しか書いたことがなかったわたしにとっては、少しハードルが高い業務だったと感じます。ですが、YouTubeシナリオ作成の奥深さを知るよい機会となりました。
企業のコラム
企業のメディアに掲載するコラム作成の仕事。見出し画像の作成も必要で、文字単価は1,0円でした。テーマが子育てだったので自分の体験をもとに楽しく執筆でき、業務を通じて得た知識を日々の生活に活かせるのも嬉しかったです。
それまでは執筆する記事をあらかじめクライアント側から振り分けられることが多かったのですが、このときのクライアントは記事の振り分け方が少し変わっていたように思います。毎週チャット内でいきなり記事作成の依頼を流すので、毎回ほかのワーカーと記事の争奪戦になりました。
継続依頼を前提とした契約のはずでしたが、このクライアントとはいきなり連絡が途絶えてしまい、その後メディアそのものが削除されていました。
クライアントの都合に左右されることが多かったので多少大変さはありましたが、「ひとつのクライアントに依存しすぎず複数のクライアントと契約する方がよい」と学べました。
できそうな仕事にどんどん挑戦してスキルアップしよう
Webライター初心者は、どんな案件に挑戦したらよいか悩んでしまいがちですが、さまざまな案件に挑戦するうちに自分の得意不得意が明確になり、自分にあった案件を選べるようになってきます。
挑戦はスキルアップにもつながります。わたしの体験談を読み進めるなかで「そわなこともわからなかったの?」と突っ込みたくなる方もいたのではないでしょうか。
自分でも「これほどスキルなしの状態からWebライターを始めた人は少ないのでは」と思います。そんなまったくといっていいほどパソコン操作ができなかったわたしでも、挑戦を続けてきたからこそ自分なりにスキルアップしてこれたのだと思います。
挑戦を続けるなかで得た経験と知識は、必ずあなたの財産になります。まずはあなたの「挑戦したい」という想いを大切に、いろいろな仕事に挑戦してみてください。